Taro Yoshida BLOG吉田太郎のブログ
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7月2021
私が見た相続事例・前編(うまくまとまったケース)
CATEGORY | 法律・資格
皆さんは相続の経験ってありますか?
私が相続人になったわけではないので間接的にはなってしまいますが、ここ4~5年で3回あります。
1回目は父方の祖母、2回目・3回目は母方の祖父母です。
私は相続人ではないので一切口出しせず静観しておりましたが、うまくまとまったケース と 非常に揉めたケース を両方見ることができました。
お恥ずかしい内容ではありますがご紹介いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
(ごくごく円満な普通の家庭にも、ある日それは突然やってきます・・・)
【 うまくまとまったケース 】
■家族構成と概要
・父Aは20年前に他界
・母Bは重度の認知症で、長男Cとその家族が同居してサポート
・長女Dと次男Eは別の場所で生活している
・家族内でのトラブルは表面上ない
・遺言書の作成はしてない
■相続前の動き
・相続人・被相続人が集まって遺産相続をどう分けるか話し合った
・母Bの財産を明確にした(不動産、有価証券、預貯金などをリストアップ)
・相続人が誰かを調べた(非嫡出子・養子の有無)
・不動産をどう評価するか決めた(高い順に 時価>地価公示>路線価>固定資産税)
・母Bをサポートしている長男Cへの評価をどうするか話し合った
・話し合った内容を書面にした(日付・署名捺印あり)
■相続時
・不動産は長男Cが全て相続(母Bを面倒見たことを長女D・次男Eが評価したため)
・有価証券や現金は頭数で相続
(つまり長男Cが長女D・次男Eよりも多く相続した)
■所感
事前に話し合って書面化した内容がほぼ全て履行され、長女D・次男Eの遺留分減殺請求等もなく、円滑に進みました。
その後、私は長男C、長女D、次男Eに相続のことを聞いてみると 母Bが健在の時にきちんと話し合ったのが良かったかも と言ってました。
また母Bが亡くなる前に母Bをフォローし続けた長男Cへの評価ができたことも良かったかもしれません。
次回は非常にもめた編です。
なかなかエグイ内容になっているのでお楽しみに(* ´艸`)