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Taro Yoshida BLOG吉田太郎のブログ

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12月2021

お湯が出ない!?

CATEGORY |  クレーム・トラブル対応

先日、弊社管理物件にてお湯が出ないというトラブルが発生しました😢

 

その部屋は今年スケルトンにしてフルリノベーションをしており、つい最近入居開始し始めました。

 

 

引っ越し当日、ガス屋さんが開栓をしたところ、キッチンのガスは使えるものの、お湯が出ないとのこと。

 

これでは非常に困ってしまうため、リノベ業者と連携して対応しました。

 

 

 

お客さんからガス会社の連絡先を教えてもらい、リノベ業者と直接話をしてもらったところ

 

「設備の不具合ではなく水圧が低いからではないか?」

 

…と言われました。

 

これはどういうことでしょうか?

 

 

 

簡単にお湯ができるまでの流れを説明すると…

 

①上水道本管からマンションへ水が入る

 

②水は本管の水圧で各フロアに分配され、高いフロアへは増圧ポンプで分配する

 

③各室内にある給湯器に水が行く

 

④給湯器内のセンサーが水が来たことを感知してお湯を沸かす

 

⑤お湯がキッチンやお風呂へ分配される

 

…といった流れです。

 

本当に水圧の問題なのかどうか見ないとわからないので、その日の夜、お客さん宅へ訪問しました。

 

 

 

室内にある給湯器パネルはオンになっているので、電源は間違いなく入ってます🤔

 

ただ、お湯を出し続けても確かに出ません。

 

そもそも水自体の水圧低めな感じです。

 

というのも、この物件は非常に築古な区分所有マンションのため、建物全体の水圧が低い可能性がありそうです。

 

 

 

次に給湯機本体のチェック。

 

コンセントにちゃんと電源が刺さっているので、こちらも問題なし🤔

 

 

 

次に水道元栓のチェック。

 

水圧が低いのは栓が全開になってないからかもしれませんので確認しますが、こちらも問題なし🤔

 

 

 

最後に、室内の水道を全て出します。

 

何故そんなことをするのでしょうか?

 

 

 

ご自宅でお湯を出す時、ちょっとしか出さなかったらお湯が出ないことってありませんか?

 

これは、先程説明した④にあたる部分で、水量が少ない(=水圧が弱い)と給湯器のセンサーが感知してない場合があるのです。(理由は空焚きしないため)

 

そのため室内の水道を全部出し、無理やり水圧を上げることでセンサーを感知させようとするのです。

 

全ての水道を全開して30秒くらいして水に触れてみると、ちゃんとお湯になっておりました👍

 

つまり、今回のトラブルの原因は「給湯器へ来る水圧が低く、センサーが感知しなかったから」でした。

 

 

当初は設備の問題かと思ったので、大ごとにならず良かったです😌

 

お客さんには、何故こうなったのかと今後の水道の使い方を説明し、納得していただきました。

 

 

築古のマンションの場合、増圧ポンプの力が弱いために上階の水圧が低いということは、実はよくあることです。

 

私は1棟マンションでの水圧低下トラブルは経験があるのですが、区分所有マンションでの水圧低下トラブルは初めてでしたので、非常に勉強になった事案でした✏️

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