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Taro Yoshida BLOG吉田太郎のブログ

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7月2021

東大周辺のワンルーム賃貸事情(前編)

CATEGORY |  賃貸の市況

弊社で管理させていただいている物件オーナーさんとの連絡は基本メールや電話ですが、定期的にお会いしているオーナーさんも当然おります。

今日は都内某所にあるオーナーさんの職場に、お中元持参でお伺いしました。

駅ビルがドーンとあってそれなりに人もたくさんいましたね。

 

こちらのオーナーさんは東京大学周辺にワンルーム賃貸物件を複数お持ちなので、昨今の市況をお伝えしました。

帰り際にウィスキーもいただいちゃいました!(^^)!

 

比較的体力のあるオーナーさんなのでまだ何とかなっておりますが、実は東大周辺のワンルームはかなり厳しい市況となっております。

また、東大周辺の賃貸は他とは違う特殊なエリアということもあり、コロナでその影響をモロに受けております。

 

ではどう特殊で、どう影響を受けたのか…背景を含めた説明を2回に分けて書こうと思います。

※今回は前編です。

 

■不況知らずだった東大周辺の賃貸

 

弊社管理の賃貸物件がある、東京大学周辺のワンルーム系賃貸はコロナ前は不況知らずでした。

世間では人口減による空き家問題などと言われておりますが、東京大学本郷キャンパス周辺はそんなのどこ吹く風って感じ。

人口が減って学生が減っても日本の最高学府である東大を目指す学生は減りませんし、留学生もたくさん来ます

つまり需要は常にあるのですが、なぜ需要は継続されるのでしょうか。

 

■需要は年2回、必ずあった

 

東京大学に入学すると教養学部前期課程(1・2年生)は駒場キャンパスで、後期課程(3・4年生)と大学院生は本郷キャンパスで勉強します。

2年生は次年度に本郷キャンパスに移動するため、前年の12月下旬から部屋探しが始まります。

また留学生は秋頃に来日するので、そのタイミングでも部屋探しがあります。

需要の大きな山が12月~2月末と9月~10月、2回も来るのです。

 

■築古物件も苦戦知らず

 

殆どの東大生は夜遅くまで研究室に入るため、東大のすぐそばにある物件(徒歩10分程度)を探します。

学生は充実した設備や築浅よりも東大への近さを優先して探すため、大学に近ければ古くても問題なく決まります。

昭和築物件もたくさんありますが、それでも決まるのです。

空室になりませんから、大家さんは家賃を下げる必要もないし、建物を新しくする必要もないのです。

また、東大を目指す学生の親御さんは経済的に余裕がある方が多いので、「家賃がちょっと高くても大学に近いならそれでいい」と判断するわけです。

(学生であるお子様側からすると、親御さんに家賃を出してもらう手前、家賃がすごく高い築浅物件に住みたいとも言いづらいという事情もひょっとしたらあるかもしれませんけどね)

 

■これまではよかったが…

 

需要の大きな山が2回も来て、それが毎年続く東大本郷キャンパス周辺の賃貸は、明らかに他とは違うのがお分かりいただけたかと思います。

では、これがコロナによってどう変わったのか…は、明日書きますのでお楽しみに!

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